獣医師様へ To veterinarian

免疫介在性溶血性貧血(IMHA)

開発Key Opinion Leader:久末 正晴(麻布大学獣医学部 准教授)

イヌの免疫介在性溶血性貧血(以下 IMHA)を対象に、イヌの皮下脂肪由来間葉系幹細胞を用いた細胞治療を行っています。

イヌのIMHAは、何らかの原因によって免疫機能に異常が起こり、赤血球表面に免疫抗体が結合することで血管や脾臓、肝臓、骨髄などで赤血球が破壊され、食欲不振や息切れといった貧血の症状を示す自己免疫疾患です。一般的には副腎皮質ステロイド剤や免疫抑制剤による治療を行いますが、中には症状が再発し慢性化したり、こうした標準治療が奏効せず、致死的な経過を辿ったりする場合もあります。

細胞のもつ免疫調整作用を利用することで、従来の治療で効果のないIMHAの患者に対しても、赤血球の破壊を抑え、重度の貧血が抑制されるなどの効果をもたらすのではないかと期待されています。

IMHAの細胞治療にご興味がある獣医師様、また、ご紹介いただける患者様がいらっしゃいましたら是非当院までお電話いただくか、お問い合わせフォームよりご連絡下さい。

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