細胞培養施設/⼯程管理(設備、
機器、⼯程管理)
細胞の品質保証が最も重要です。
実験結果や治療効果を評価する際に、そこで使用している材料に統一性がないと、それらの結果や効果を比較した科学的エビデンスを構築することはできません。細胞治療においても、使用する細胞の品質が保証されていないと、科学的エビデンスに基づいた治療効果が担保できないばかりか、安全性に問題が起こる可能性もあります。当院は、獣医療で細胞治療を普及する社会システムの開発の一環として、富士フイルムグループがこれまで培ってきた製造技術と品質保証技術を活用することで、ヒト再生医療の基準に則した設備・規格・基準で、細胞培養と品質保証をする体制を構築しました。
細胞培養施設立面図
再生医療等安全性確保法に則した細胞培養
センター
細胞培養センターは、4つの部屋、清浄度より3つのゾーンにゾーニングされています。
セキュリティ管理された専用ドアを通じ、第1清浄度ゾーンに入室します。
第1清浄ゾーンは一般実験室レベルの環境となります。第1清浄ゾーン通じて、第2清浄度ゾーンに入ります。
第2清浄度ゾーンでは作業着に着替えます。各種測定室、実験の前処理設備がありBSL2相当の実験を行っています。
さらに専用着衣に着替えて、エアロックドアを経て第3清浄度のバイオクリーンルームに入室をします。
バイオクリーンルームでは安全な細胞を提供するため医薬品製造レベルの清浄度を保っています。
医薬品製造レベルの清浄度にて細胞培養を実施、日々その清浄度を維持・管理しています。
パスボックスを通じ管理された物の受け渡しを行います。