結膜炎
結膜炎とは
まぶたの裏側にある結膜が炎症を起こす眼の病気です。片眼だけのこともありますが、両眼ともに結膜炎を起こす場合もあります。
主に猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)や猫カリシウイルス感染症などのウイルス感染症が引き金となって発症します。また、アレルギーや異物が眼に入ることよっても結膜炎が起こります。
結膜炎になると以下の症状がみられます。
- 結膜が赤く腫れて涙がでる
- 眼やにが出る
- むくむ(浮腫)
結膜炎に対しての一般的な治療は、まず眼をきれいに洗い、抗生剤や消炎剤等の目薬による治療を行います。
また、原因によって内服や注射等の治療も併用して行ないます。原因が感染症の場合は、他の猫にうつってしまう可能性もあるため、多頭で飼育している場合隔離する必要があります。
当院での症例
猫 ノルウェージャン 1歳
左眼をしょぼしょぼさせているとのことで来院されました。
結膜の充血、瞼の内側の腫れがみられたため、結膜炎を疑って目薬を処方しました。点眼により、目の症状は良化したため治療終了といたしました。
犬 チワワ 14歳
眼に物が当たってしまい、開きにくい様子だということで来院されました。
涙が多く、結膜の充血、瞼の内側の腫れもみられたため、結膜炎を疑い、点眼薬を処方しました。
改善しない場合は再度来院していただくことを提案し、処置終了といたしました。
猫 mix 10か月
左眼をしょぼしょぼさせているとのことで来院されました。
結膜の充血や第三眼瞼の突出がみられたため、結膜炎と診断し、点眼薬を処方しました。点眼後は良化したとのことで、治療終了といたしました。
猫 日本猫 3歳
涙が多く、目やにがでるとのことで来院されました。
右眼は目やにや涙が多く、眼瞼がやや赤くなっていました。また、瞼の内側も腫れていたので、点眼薬を処方しました。
点眼薬の処方後、右目の赤みや腫れは落ち着いたため、治療終了といたしました。