皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌症とは
皮膚糸状菌という真菌(カビ)が感染することで、脱毛や痒みを引き起こします。すでに感染しているどうぶつに接触したり、真菌が付着したタオルやクッションから感染する場合があります。
真菌が付着したどうぶつ全てが発症するわけではなく、免疫力の弱い子犬、子猫や高齢の子が発症しやすいです。ヒトにも感染する可能性があります。
当院での治療例
猫 ミヌエット 3歳
耳の毛が抜ける、皮膚がカサカサしているとの主訴でご来院されました。
抜毛検査、ウッド灯検査にて皮膚糸状菌症の可能性が高いと診断し、抗真菌薬の内服および外用薬による治療を開始しました。定期的に通院して頂いて治療を継続し、検査で陰性となったため、治療を完了しました。
犬 ダックスフンド 1歳
マズルに鱗屑(フケ)がみられたため来院されました。
皮膚の検査で、マズルと左耳に皮膚糸状菌が検出されたため、塗り薬を処方しました。
その後は当院の皮膚科認定医による治療を継続したところ、皮膚糸状菌は消失し、マズルと左耳の鱗屑(フケ)が良化しました。
猫 mix 3か月齢
皮膚に脱毛がみられるとのことで来院されました。
皮膚検査の結果から真菌症と診断し、内服薬と外用薬を処方しました。
処方から2週間後には皮膚のかさぶたがなくなり、発毛もみられたため、内服薬は中止し、外用薬のみに変更したところ皮膚の状態は良くなり、治療終了となりました。
猫 Mix 8歳
皮膚の赤みやただれを主訴に来院されました。
頸部の皮膚に、脱毛や発赤、びらんが認められました。皮膚検査では、真菌や細菌が検出されたので、内服薬、外用薬を処方しました。
1週間後の再診時には、皮膚の赤みが少なくなり、良化しました。
猫 スコティッシュ・フォールド 1歳
皮膚の脱毛を主訴に来院されました。
両耳に脱毛や発赤がみられました。自宅での外用薬の塗布が難しいとの事でしたので、内服薬を処方しました。
2週間後の再診時には発毛がみられ、休薬後も、症状は改善したため、治療終了といたしました。
猫 ペルシャ 1歳
右耳をよく掻くとのことで来院されました。
右耳の付け根の毛が抜け、かさぶたができてたので、内服を処方しました。
1週間後の再診では、良化傾向にあったため、内服を継続しました。
その後、皮膚の状態が改善したため、治療終了としました。