あつたペットクリニック

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DCMカーマ21熱田店内の犬猫病院です

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どうぶつの病気

Disease

2020.08.21

外耳炎ってどんな病気?

外耳炎とは、外耳(耳の入り口から鼓膜まで)に起きる炎症で、ワンちゃんやネコちゃんでは日常的にみられる病気のひとつです。

外耳炎には、症状が急激にひどくなるケースと、すこしずつ悪くなり、経過が長期に及ぶケースとがあります。前者を急性外耳炎、後者を慢性外耳炎と呼びます。

急性外耳炎の場合には、耳介と外耳道(イラストの垂直耳道と水平耳道を合わせた部分)が赤く腫れ、慢性外耳炎では、耳介が厚くなり、色素が沈着することで色が黒っぽくなり 、外耳道が狭くなっていきます。

軽度の外耳炎
耳の入口に黄色の耳垢が溜まっています。

こんな症状があれば
要注意!

外耳炎になると、耳が痛くなったり、かゆくなったりするため、以下のような症状がみられます。

  • 耳を地面などにこすりつける
  • 耳をひっかく
  • 頭を振る
  • かゆみや痛みのある耳を下にして傾ける
  • 悪臭がする耳だれ(耳漏)
  • 耳の脱毛
  • 音や声への反応が鈍くなる
  • 耳血腫 (血液の貯留により耳介が膨れた状態)

外耳炎になるのは
どうして?

外耳炎は、なんらかの基礎疾患(原因となる病気)により外耳道の形が変化したり、もともとある外耳道の自浄作用(組織内部の悪いところを自力で改善するようなはたらき)が低下することで、 細菌やマラセチア(カビの一種)などの二次感染を引き起こすと考えられています。

外耳炎を引き起こす基礎疾患とそれによる二次的な問題には以下のようなものがあります。

  • 外耳炎を引き起こす基礎疾患
    • 寄生虫
      ミミヒゼンダニ、
      ニキビダニ、マダニ
    • 過敏症
      アトピー、食物アレルギー、
      接触性皮膚炎
    • 異物
    • 腫瘍
    • 構造的な問題
      重く垂れ下がっている耳、
      狭い耳道、耳道内の毛   
      など
  • 外耳炎による二次的な問題
    • 細菌感染
    • マラセチア感染
    • 中耳炎
    • 耳道狭窄      
      など

どうやって
外耳炎を診断するの?

外耳炎の診断は、病歴と臨床症状によって行います。当院では、細菌やマラセチア感染の有無だけではなく、それを引き起こす基礎疾患についても診断していきます。
また必要に応じて耳鏡検査、耳垢検査、細菌培養検査など、を組み合わせて行います。
 

外耳炎の治療は
どうやるの?

まずは耳洗浄点耳薬の投与を行います。これはご自宅で行っていただく場合もあれば、病院内で行う場合もあります。

また、痛みを伴っている場合や、外耳道が腫れて狭くなっている場合などには、プレドニゾロン(副腎皮質ホルモン剤)を投与することもあります。

二次感染としてマラセチアの感染がある場合は、軽症であれば点耳薬を、重症であれば抗真菌薬を内服します。

外耳炎は再発を繰り返し、なかなか治らない難治性外耳炎となることがあります。このような場合、外耳炎の基礎疾患をコントロールできていない可能性があります。 

当院では、可能な限り基礎疾患も視野に入れて、その子その子に合った治療をご提案いたします。外耳炎を疑う症状でお悩みの場合はお気軽にご相談ください。

アニコム動物病院グループ当該疾病は
こちらの病院でも
対応しています

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