わが子がケガや病気をしたとき、飼い主様であれば「治してあげたい」「また元気な姿に戻ってほしい」という思いで、わが子を動物病院に連れていくことでしょう。
しかし病気によっては、これまでの薬や治療法では治らないものもあります。
そうした場合の治療法の選択肢として、動物の幹細胞を用いた「再生医療(細胞治療)」が注目されています。
ご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
対象疾患について
治療の効果については、その子の状態、病気の種類、投与方法などによって大きく異なりますが、以下の病気が治療の対象となります。
・慢性腸症(CE)
・膵炎
・肝炎
・免疫介在性血小板減少症
・免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
・非再生性免疫介在性貧血
・赤芽球癆
・再生不良性貧血
・椎間板ヘルニア
・非感染性髄膜脳脊髄炎
・乾性角結膜炎
・アトピー性皮膚炎
・関節炎
・糖尿病
「 再生医療(細胞治療)」 とは?
「再生医療(細胞治療)」 とは、化学的な成分の薬とは異なり、生きた細胞をそのまま体内に投与して、ケガや病気の治療を行うものです。現在、人の医療だけではなく、獣医療でも新しい治療法として世界中で研究され、実用化されつつあります。
従来の治療法では、効果がなくなってしまったり、副作用が強すぎて治療を継続できなくなったりすることがあります。
そのような場合に、身体が本来持つ修復機能や自己治癒力を利用する、従来の治療法とは考え方の異なる再生医療(細胞治療)なら、新たに治療の効果を期待したり、副作用をおさえて治療を継続したりできる可能性があるのです。

当院の再生医療(細胞治療)で用いる細胞について
当院で使用する間葉系幹細胞(MSC)は、クリーンな環境で培養され、ウイルスや細菌、カビ等の検査を実施し、安全性を確認しています。


再生医療をご希望される場合
以下の5ステップで診療を行います。
最短でも3回のご来院をお願いすることになりますので、事前にご確認をお願いいたします。
STEP 1:初回(事前)診察のご予約
お電話またはWEBにてご予約をお願いいたします。
再生医療対応可能な獣医師の診察をご案内します。
事前に症状や既往歴をお伺い致します。
STEP 2:初回(事前)診察(ご来院1回目)
診察(検査とご説明)
①検査で以下を確認いたします
・再生医療の適応かどうか
・腫瘍疾患の有無(腫瘍性疾患があると投与できません)
②今後の治療スケジュールや費用のご説明をいしたします
※当日は30〜60分ほどを想定しております
STEP 3:投与日のご希望伺い・予約確定
幹細胞を新鮮な状態で準備をするために投与のご希望日を伺い、
後日に病院から正式な日程をご案内します。
※症例や検査内容によって調整が必要な場合があります。
STEP 4:再生医療 投与日(ご来院2回目)
当日の流れは以下の通りです。
・午前中にご来院 → 半日お預かり
・午後、お迎えの際に当日の経過をご説明
※モニタリング体制について
投与後の副反応が全くないわけではないので院内でしっかりとチェックし、安全に配慮します。
STEP 5:1ヶ月後の再診(ご来院3回目)
効果確認のための再診・検査
全身状態の改善を評価し、今後の治療方針を検討します。
【お問い合わせについて】
再生医療についてより詳しい、ご案内が必要な方はお電話にてお問い合わせください。
※再生医療についてお話しできるスタッフが不在の場合には折り返しのご連絡になる場合がございます。
