医療技術の開発に向けて

現在の診療方法だけでは満足せず、遺伝子検査、腸内細菌叢検査、AIなどを駆使してより良い診療を開発・実践しています。

遺伝子検査

アニコムグループでは、ブリーダーさまに対し、遺伝子検査を提供することで、これまで長年の経験に基づき行っていた交配を、遺伝子検査に基づいた科学的な方法で行えるようサポートをしています。これにより交配の段階で遺伝病を減らしていくことができるようになってきました。

遺伝病の撲滅・管理宣言について

病気の原因遺伝子の研究はもちろん、発症させない仕組みの開発、治療方法の開発、終生飼養の仕組み、近交度の研究など、すべてをカバーした研究を進めるために、アニコムどうぶつ病院グループでは、遺伝子検査サービスを提供しています。

主な遺伝子検査可能な傷病

トイ・プードル 変性性脊椎症
進行性網膜萎縮症
フォン・ウィルブランド病
チワワ 進行性網膜萎縮症
ミニチュア・ダックスフンド 進行性網膜萎縮症
骨異形成症
神経セロイドリポフスチン症
スコティッシュ・フォールド 多発性嚢胞腎症
マンチカン ピルビン酸キナーゼ欠損症
多発性嚢胞腎症
アメリカン・ショートヘア ピルビン酸キナーゼ欠損症
多発性嚢胞腎症

腸内細菌叢検査

どうぶつは身体の不調を言葉で伝えることができません。
状態を把握するための検査は、血液検査やレントゲン検査など身体に負担をかけるものがほとんどです。
そこで、アニコムグループではどうぶつに負担をかけずに健康状態を調べる方法として、毎日目にする便から、腸内細菌叢(腸内フローラ)を検査する方法に着目しました。

腸内細菌叢とは、どうぶつの腸の中に存在する様々な種類の細菌の集まりのことで、研究によりこのバランスが崩れると病気になることがあると分かりました。

アニコムグループは、累計約28,000件*もの検査実績を有し、腸内細菌叢と健康との関係や、様々な病気のリスクについて、日々研究しています。

*2021年10月現在

産科領域における診断治療

ブリーディングの現場における種々の課題を解決することで、ブリーダーさまの収益機会を向上させ、同時に遺伝病等の発生を防ぎ、健康などうぶつを普及させる取り組みを実施しています。

現在は、遺伝病や奇形発生を避けるため、両親の遺伝病検査や近交度マネジメントをはじめ、交配適期診断、人工授精、往診などの多方面からのアプローチによりブリーディングをサポートしています。