誤飲による消化管異物の摘出
異物の誤飲
今回の症例は、紐状異物を誤って食べてしまったベンガル猫ちゃんです。
ネコちゃんはおもちゃで遊ぶことが大好きですが、特に紐やビニールなどを好む傾向にあります。ですが、これらのやわらかい素材でできた細長いおもちゃは誤飲のリスクがあります。
誤飲した異物は、消化管内を通過する際に、狭い腸内で引っ掛かってしまうケースがあり、摩擦によって、消化管が手繰り寄せられてしまいます。
これらは極めて危険性が高く、消化管の穿孔や閉塞を引き起こすこともあります。
治療内容
嘔吐と食欲低下を主訴に、当院へご来院いただきました。
血液検査、超音波画像検査や消化管造影レントゲン画像検査の結果、消化管内異物と診断いたしました。
消化管内にある異物を摘出するため、開腹手術を実施し、無事、小腸から紐状異物を摘出いたしました。
手術後、症状は回復し、術後5日目で退院されました。
誤飲した、またはその可能性がある場合は、早めの来院をお願いいたします。