当院の手術について
当院では手術を行うにあたり、なるべく分かりやすく事前に手術の説明をいたします。
ご希望がある際や、疑問などがありましたら、診察時にご相談ください。
手術の流れ(避妊手術の例)
Step 1: 術前検査
手術実施日の1週間程前に血液検査を実施し、安全に麻酔がかけられるかどうかを判断します。年齢に応じて、レントゲン検査や超音波検査も実施します。
Step 2: 手術当日の来院
12時間の絶食を行った上で、病院に来院していただきます。手術の説明後、受付にて手術の同意書を記入していただきます。
避妊手術の場合1泊お泊まりが必要となるので、当日の夜と翌日の朝の分のご飯を持参していただきます。
Step 3: 麻酔
麻酔をかける前に抗生物質や鎮痛剤の投与を行います。手術をする子の体調や年齢を考えて薬剤の選択を行います。
麻酔は、気管に管を入れてガス麻酔(吸入麻酔)で行います。この麻酔のメリットは、手術中に麻酔の濃度を変えることが可能であることです。
この方法で麻酔をかけることで、手術中に麻酔の濃度をコントロールすることが可能です。
Step 4: 手術
お腹の毛刈りと消毒を行い、手術開始です。卵巣と子宮を摘出し、お腹を糸で縫ったら終了です。
麻酔中は、心電図モニター、パルスオキシメーター、呼吸モニターなどで、麻酔の様子を観察し、異常がないか常に確認を行います。
万が一、麻酔が安定しない場合には、手術を中止する場合もあります。
Step 5: 術後管理
皮膚は糸で縫ってあるため、舐めないようにエリザベスカラーを装着したり、術後服を着ていただく場合がございます。
通常、5日間程抗生物質を飲んで、傷口が化膿しないようにしますが、投薬が困難な場合には、注射で対応することも可能です。
手術の翌日に退院となります。7-10日後に、傷口に問題がなければ、糸を行い手術が終了となります。
当院の手術の特徴
どうぶつに優しい
動物への負担ができる限り少なくなるような配慮を行なっています。
例えば、体内に糸を残さず、短時間で手術を終えることできるよう、シーリングシステムを導入しています。
<注意点>
- 絶食について
麻酔を行う12時間前からご飯を抜いてください。通常の手術であれば、前日の夜ご飯を食べて、その後朝ご飯を食べなければ十分です。 - 所持品について
宿泊予定の手術では、いつものご飯をご持参ください。また、投薬などある場合には、スタッフまでご相談ください。 - 麻酔リスク
獣医療の進歩とともに、麻酔も安全にできるようになってきました。しかし、少ない割合ではありますが、麻酔中に急変してしまい死亡する事例も存在します。