ワンちゃんもネコちゃんも寿命が伸びるにつれ、心臓病がよく見られるようになってきました。
心臓病は初期段階では症状が出ないことも多く、元気に見えていてもすでに進行していることがあります。
毎日の生活の中で僅かな変化に気づき、病気を早期発見することや定期的な健康診断を行うことが重要です。
当院では循環器診療に力をいれております。
心臓に関して気になることがありましたら些細なことでもお気軽にお問い合わせください。
心臓病の症状
・咳をする
・最近散歩に行きたがらない
・疲れやすい
・呼吸が荒い
・ふらつきや失神がある
・お腹が張っている(腹水)
診療の流れ
予約・受付
検査と説明をしっかりと行うため、通常の外来とは別に完全予約制にて診療を受け付けています。
ご予約はお電話にて承っております。(0776-52-1122)
問診
普段の様子や症状についてお知らせください。他院での検査歴、治療歴がある方は内容についてわかる範囲でお伝えください。
各種検査
お預かりをして検査を行います。検査項目については下記をご参照ください。
結果報告
検査結果はお迎えの際にお伝えし、治療について相談していきます。
治療
主に投薬での内科治療を行います。病態により薬を調整します。
食事管理や生活環境、適応であれば外科手術についても相談していきます。
心臓病の検査
以下の検査を症例に応じて組み合わせて診断を行います。
身体検査 | 視診、聴診、触診によって全身状態を観察します。 |
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エコー検査 | 心臓内を観察する検査です。心臓の壁の厚さ、弁の状態、内腔の大きさ、血流の向きや速さを観察します。病気の重症度や心臓への負荷を確認します。 |
レントゲン検査 | 心臓の大きさや形、気管や肺の状態を確認します。 |
血圧測定 | 血圧を測定して高血圧や低血圧がないか確認します。 |
心電図検査 | 不整脈の有無などを確認します。 |
血液検査 | 循環器以外の病気がないか、心臓の薬による副反応はないか、心臓に影響を与えるホルモンの異常がないか調べます。心臓バイオマーカーを測定する場合もあります。 |
治療
内科治療
犬、猫の心臓病の治療は内科治療が一般的です。薬による治療は根治的な治療ではなく、心臓病の進行を遅らせたり、症状を抑えることが治療の目標となります。定期的な検診により病態の進行度を把握し薬を調整していきます。
主に血管拡張薬、強心薬、利尿薬などを使用します。
外科治療
心臓病の中には外科治療が可能なものもあります。
動脈管開存症などの先天性心疾患や進行性、重症度の高い僧帽弁閉鎖不全症などは手術の適応となります。
心臓の手術は近畿動物医療研修センター附属動物病院にて行います。
犬猫に多く見られる心臓病
犬の心臓病
僧帽弁閉鎖不全症
猫の心臓病
肥大型心筋症