回虫症
回虫症とは?
ワンちゃんやネコちゃんのお腹に寄生する回虫によって引き起こされます。
感染していても症状が現れない「不顕性感染」がほとんどですが、幼犬・幼猫に感染した場合、お腹の異常なふくれ、元気がない、発育不良、削痩、貧血、食欲不振、便秘、下痢、嘔吐などを引き起こします。
感染したワンちゃんネコちゃんの糞便中に排出された回虫卵を、口から摂取することで感染します。また、人にも感染するため注意が必要です。
当院での症例
猫 mix 10か月齢
虫を吐いたとの主訴でご来院されました。
寄生虫の形状から回虫と診断し、駆虫薬にて治療を開始しました。 2回の検便を実施し、回虫卵がないことを確認して治療終了といたしました。
猫 mix 7か月齢
軟便が出ているとのことで来院されました。
便検査をしたところ、回虫卵がみられたため、外用薬を処方し、駆虫を開始しました。
処方から継続して検査したところ、軟便が続き、回虫卵もみられたため、内服薬へ変更いたしました。
内服薬へ変更から10日ほどで、回虫卵はみられなくなり、便の形状も良化したため治療終了といたしました。
犬 トイプードル 6か月齢
便から回虫が出てきたということで来院されました。下痢や軟便などの症状はありませんでしたが、駆虫のために内服薬を処方し、2週間後にも、同じお薬を飲んでいただきました。
約1か月後の便検査では、回虫の卵は見られなかったため、治療終了となりました。