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実際の治療例等

Disease

2021.11.04

細菌性皮膚炎

細菌性皮膚炎とは

皮膚のバリア機能の低下や免疫力の低下により、皮膚の常在菌が、増殖することで感染を引き起こす病気です。感染部位では痒みや皮膚の赤みが認められます。

当院での症例

猫 ブリティッシュショートヘアー 1歳

脱毛していることに気が付き、ご来院されました。

皮膚スタンプ検査とウッド灯検査を実施したところ、球菌の繁殖が認められ細菌性皮膚炎として治療を開始いたしました。
抗生剤とステロイドの投薬を1週間行い、皮膚状態の改善が見られたため、抗生剤を1週間追加し飲み切りで治療終了といたしました。

内股の脱毛が顕著にみられたが、治療後は毛も生えそろった。
皮膚スタンプ検査で見られた球菌

犬 ミニチュアシュナウザー 5歳

狂犬病ワクチン接種のために来院され、身体検査時に陰部の周囲に発赤を確認し、細菌性皮膚炎を疑い治療を開始いたしました。
お薬は使用せず、陰部周りを定期的に洗浄することで良化したため治療終了といたしました。

身体検査で発赤を確認

犬 トイプードル 4歳

皮膚の異常に気が付き、来院されました。腹部から内股にかけて、フケや赤みがみられました。膿皮症を疑い、内服と外用薬で経過をみることにしました。

投薬後1週間で皮膚の状態が改善し、シャンプーのみで状態維持しています

腹部から内股にかけて炎症がみられた

犬 ビションフリーゼ 4歳

全身を痒がっていて、腹部に傷ができているとのことで来院されました。

皮膚検査より、細菌性皮膚炎を疑い、外用薬を処方し、悪化した場合は再度来院していただくようお伝えし、治療終了といたしました。

皮膚が赤くなり、浸出液が出ています。

犬 トイプードル 1歳

首の湿疹に気が付き、来院されました。

首のほかにも内股にも湿疹がみられたため、皮膚検査の結果から、細菌性皮膚炎と診断し、塗り薬で様子を見ることにしました。また、原因となる細菌を特定するために細菌の同定検査も行いました。

投薬から2週間後、治りかけていたところを掻いてしまい、再発してしまいましたが、内服薬を追加して治療を続け、投薬から1ヶ月後には赤みやかさぶたがなくなり、毛も生えてきたため、内服終了となりました。

内股(左図)と頸部(右図)に赤みやかさぶたがみられます。

猫 日本猫 2歳

首の毛が抜けているということで来院されました。
脱毛部分には発赤やかさぶたがみられ、皮膚検査の結果から、細菌性皮膚炎と診断し、内服薬と塗り薬を処方いたしました。

投薬から1週間後、炎症が軽減してきたため、再度塗り薬を処方し、悪化した場合は再度来院していただくようお伝えし、治療終了といたしました。

治療前(左図):脱毛し、浸出液が出ています。
治療後(右図):赤みがみられますが、炎症部分が小さくなり、良化傾向にあります。

犬 ダックスフンド 9歳

皮膚に何かできているとのことで来院されました。
左後肢には、皮膚炎による瘡蓋があり、痒みもみられたため、外用薬を処方しました。
2週間後には、症状が落ち着き、左後肢にあった皮膚炎も改善したため、治療終了としました。

左後肢の太腿あたりに瘡蓋ができています。

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