裂傷
裂傷とは
読んで字の如く、皮膚などが裂けてできた傷の総称です。
ワンちゃんネコちゃんでは、外界から過度な圧迫を受けて生じる角膜裂傷や、ケンカの際中に咬まれることで生じる咬傷裂傷、お散歩中に石などを踏んでしまい生じる肉球の裂傷など、さまざまなケースがあります。
放置すると化膿してしまう可能性もありますので、万が一ケガをしてしまった場合は傷口をきれいにしてあげてから、動物病院の受診をおすすめします。
当院での症例
猫 mix 13歳
右眼のケガを主訴にご来院されました。
右眼上眼瞼に裂傷がみられましたが、角膜などには異常がなかったため、軟膏を処方し、悪化するようであれば再度来院いただくようお伝えし、治療終了といたしました。
猫 スコティッシュフォールド 5歳
毛玉を取っていたところ、誤って右肩部分の皮膚を切ってしまったとのことで来院されました。それほど時間が経過していない傷だったため、鎮静下で皮膚の縫合をしました。
10日後に抜糸し、傷口も良化していたため治療終了といたしました。
猫 mix
毛を切っていたところ、誤って皮膚も切ってしまったとのことで来院されました。出血はなく傷が小さかったので、鎮静剤や麻酔薬が猫ちゃんに与えるリスクを避けるため、これらを行わず、皮膚を縫合しました。
その後、抜糸し、傷口も良化していたため治療終了といたしました。
猫 mix 4歳
家の外に出てしまい、怪我をして帰ってきたとのことで来院されました。右肩の周囲には裂傷が2か所みられたため、皮膚の壊死部分を切除し、縫合する手術を行いました。
その後、手術直後の腫れも引いたので、手術から2週間後に抜糸を行い、治療完了としました。